MX3D

ロボットアームのユースケース

MX3DロボットアームはAltairのエンジニアが設計し、MX3Dが3Dプリントで製造したABBロボット用の交換部品です。

この大規模に最適化された部品は、設置直前の2019年11月に初めて公開されました。コロナ禍による一時的なプロジェクト中断の後、最適化された部品が元の産業用ロボットへの設置が無事完了しました。

在、ロボットアームプロジェクトは、分解、リバースエンジニアリング、最適化プリント、仕上げ、最終組立、ロボット運用までの全工程を網羅しています。この共同プロジェクトの目的は、カスタム交換部品の製造を可能にすることです。通常は大規模な治具や海外生産に依存するため、リードタイムが長く、カスタマイズが難しい大型部品を、迅速かつ自動化された方法で製造できます。

ロボットアームの重量を50%削減したことは、最適化の威力を明確に示しています。また、ニアネットシェイプ金属積層造形と従来の機械加工を組み合わせることで、重工業分野においてワイヤーアーク積層造形(WAAM)が提供できる短納期と高い柔軟性が証明されました。設備メーカーや販売業者は外部の鋳造やフライス加工業者に頼らず、自社でスペアパーツの製造が可能になりました。

原文出典:MX3D Robot Arm